テクニクス新型DJターンテーブル『Technics SL-1200MK7』夏に製品化の発表!!
2010年に製品の生産終了を発表し、愛好家の間ではショッキングなニュースとして広がっていたことも記憶に新しいテクニクスブランドのターンテーブル「SL-1200」シリーズが2016年の生産再開を経て今年、新たなモデルが誕生する。
※SL-1200MKI(1972発売)
パナソニックは1月8日、米ラスベガスで開幕した「CES 2019」で、テクニクスブランドの新製品として、DJ用のアナログターンテーブル「SL-1200MK7」を夏に製品化し、欧米や日本で発売すると発表した。
2007年に発売した「SL-1200MK6」の後継機で、サイズやボタンレイアウト、操作感、プラッターの慣性質量などは踏襲しつつ新搭載しパワーアップ仕様となっている。
主な新機能としては以下の通りだ。
・起動トルクやブレーキスピードの調整
・レコードの逆回転再生
・ケーブルを脱着できる電源・フォノケーブル端子を採用
・新開発したコアレスモーターにより、回転中の微小振動を抑制
・デジタル制御により高精度な回転が可能
・筐体にはABS樹脂にガラス繊維を配した特殊素材、アルミダイカストの2層構造を採用
・スプリングとラバーを組み合わせたインシュレーターを採用
操作性や機能向上の他、同シリーズの難点でもあったメンテナンス性も大きく向上。
加えて、多くのCLUBで使用されることが多い点を考慮し、大音量環境下における外部からの振動を効率的に遮断する機能も備わっている。
米国での想定実売価格は1200ドル以下。
※SL-1200MK7
また、レコード愛好家など「幅広いユーザーのために設計した」という新モデル「SL-1500C」も発表。コアレスダイレクトドライブモーターを採用したシンプルなデザインのターンテーブルで、「SL-1200MK5」と同等の高いトルク性能を実現したという。MMカートリッジ対応のフォノイコライザーアンプを内蔵したほか、オルトフォンの「2M Redフォノカートリッジ」も付属する。
夏ごろに欧米で発売する。日本での発売は未定。米国での想定実売価格は1200ドル以下。
※SL-1500C
同社は1970年に世界初のダイレクトドライブ方式によるアナログターンテーブルを発売。
「SL-1200」シリーズはDJに愛され、シリーズ累計350万台を突破していたが「MK6」を最後に生産を完了していた。
16年、限定モデル「SL-1200GAE」で生産を再開。その後、一般向けの「SL-1200G」、廉価版の「SL-1200GR」などを投入している。
2014年のVestax倒産の衝撃的なニュースから4年が経ち、実用性の高いターンテーブルブランドとしてはテクニクスしか残されていないといっても過言ではない現在、このニュースは「一筋の光」といえるだろう。
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